【Q&A】針歳暮とは?
前回の「ぶり歳暮」に引き続き、
今回は「針歳暮」についてのご質問をご紹介致します。
Q.今年娘が嫁いだのですが、結婚した初めての年には、娘の嫁ぎ先へ「針歳暮」をするものだと聞いたことがあります。
どのような意味があるのでしょうか?
A.富山県には、12月8日の針供養の頃に贈る「針歳暮」という風習があります。
娘が嫁いで初めて迎える針供養の際に、餡子入りのお餅やお饅頭などを、娘の実家から嫁ぎ先やその親戚に配るものです。
ちなみに「針供養」とは、お針子さんや主婦が折れた針や使い古した針を供養するために、
豆腐や餅・こんにゃくなどに刺して神社に納め、奉納する行事です。
その為針歳暮には、「針仕事の上達」や「娘が嫁ぎ先でかわいがってもらえるように」などの実家の親の願いが込められているそうです。
昔ながらの行事が省略されつつある昨今ですが、
「ぶり歳暮」も「針歳暮」も婚家とのお付き合いを深める一つの風習として、忘れずにいてほしいものです。
行事や贈り物に関するご相談は、サンエツスタッフまでお気軽にお声掛け下さいませ。